お話いろいろ

・国家Ⅰ種に受かって前職の研究所に入社。現在管理職手当てはもらっているが、完全なるプロマネ(資金集め屋:管理職)にはなっておらず、現役で研究していた。ただ会社の人事面接では、時折、”経営企画部とか向いてるんじゃない?”と言われる通り、そっちの仕事にも向いては居るんだと思う。でも、自分はまだ研究職として遣り残したことがあって、それをやりきるまでは(やりきったら、マネージメントの方へ移ることを考えてもいいが)、研究者でやっていきたいと思う。
・マネージメントをする管理職より、やっぱり現場の方がいいな、と思うのは、”人に任せる”ということができない性分だから。すごくこだわりありますし、ガンコですよ。でも、そのガンコさが無いとある意味、研究者としてはやっていけない。私は自分が正しいと思った主張は本当に曲げないし、でも一方で自分がそのガンコさ故に、第3者の貴重な視点を見逃してしまっている時があるのではないか、という不安もあって、そういうった大切な意見を見落とさないよう気を付けるようにはしてる。
・研究者として”人に任せるのが苦手”という理由は、近年、自分がやった場合と同じようにやってくれる、と思える人が研究所に少なくなっているから。研究所に入ってきた自分の同僚やその上下数年間の人たちは国家Ⅰ種の試験を受けて、受かってきている人たち。勉強や決められたことを決められたとおりにはできるが、それ以上のクリエイティビティや創意工夫、疑問を持ち、調査したり、自分から研究計画を練って、研究を進めていける人たちが少ない。自分が与えられた仕事をやったら、はい、おしまい。それでは、いい研究はできないし、自分の研究を任せることなんてできない。人に言われたことをただやってるだけだったら、研究所なんて一人のチーフ研究者とSEやアシスタント達で良いことになってしまう。自分がその場所に勤めている意義は何なのか、自分は何がやりたくて研究所に入ったのか、ということを真剣に考えて、入ってきている人たちが研究所全体で見ても、すごく少ない、というのが実感で、その点は(頭は良くて、できる人たちのはずなのに)残念ではある。
・会社の人事は分からない。自分のN社出向を決めたのもそうであるが、どうやって決めているのだろう?人事部門におけるグループワーキング(議論→最大公約数としての解への集約化)で決定されているとしたら、あまりに無難な解しか選べなくて、失敗してしまう危険性があると思うし、その点は少し懸念される。管理職研修(グループワーキング)というのを以前受けたが、いい手法であると思う一方、集団のコンセンサスという決定手法が、会社全体をリスク回避の方向に走らせる結果となり、有望な研究者の目をつみとってしまうかもしれないという点があると思うし、研究所としてはその手法は良いのだろうか、と気になるところである。
・いま勤務環境が変わり、いまのマンションからだと1時間15分程度と会社が遠いので、毎日2時就寝、6:30起床という生活をしてる。毎日4時間半睡眠。会社の部署が移動して、出勤時間が30分早まった時も、やはり就寝時間は変わらず、5時間半睡眠の生活を続けてた。最近、どんどん睡眠時間が減っていくのを感じる。どっかで弾けて、急に爆睡生活に入ってしまうかも。そのせいか、いまは昼間でも意識が朦朧としてるから、なんか頭グルングルンにたくさん考えてしまって、その分、自分の言葉が言えなくなる、ということが無い。思ったまま、感じたままのことを言ってる。いまの状態は、いいんだか、悪いんだか分からないが、かと言って、夜、早い時間帯には寝られないし、帰ったら、1時間半くらい風呂入って色々して、1時間くらいスポルト見て、彼女と遅くまで電話して寝るという生活。どんなに忙しくても、一日の終わりに家でゆっくりする時間を持つということ、たまに草津の湯の元とかバスクリンを入れて入ってみたり、そうしてゆっくりする時間を持つ、ということはすごく重要。彼女は商社務めの方。給料自分より、いい!本気で、養ってもらおうかな、、と思うことある。(笑)
・科技庁の制度を使って一年間、米国の研究所に留学した時のこと、唯一の韓国人留学生も帰ってしまって、研究室で完全に一人になってしまったことがあった。その時はあまりの寂しさで、ほんと体がおかしくなった。毎日のように国際電話をして、すごい電話料金かかってた。
・米国の研究所は社会情勢の変化等によって教授がお金を取れなくなったら、その研究所は終わり。大学院以上の学生にもお金を出して研究してもらってるし、裏を返せば教授がお金が取れなくなったら、学生も雇っていられなくなって、研究室に学生が一人も居なくなるということがあるということ。すごくシビアで社会の機動的な要請に対応して、研究がなされていくといういい面もあるが、継続的な研究が必要な実際は重要な基礎研究等が大学の独自研究としてできない、というすごい世界。お金がすごく付いた先生はウハウハで自由に研究ができ、学生も多数雇うことができてたり、自然と集まってきてくれたりして、一気に研究が進むという面を持つ一方、教授とは言え、お金を取れなくなったら事実上退官というシビアな現実を裏に内包している。日本とは全く制度が違うなと思った。
・とりあえず、彼女にはいま会社が変わって忙しいから、あんま平日は電話できなくなるから、、と言ってある。とは言っても、きっとストレス溜まってきて、電話してくるようになっちゃうんだと思うんだけど、こういうことは最初が肝心!!そういう戦略は、ちょこっとは使っておかないと、後々のことを考えると不利になる・・(例えば、平日も毎日電話ちょうだいね!みたいな約束ができてしまったりする危険がある)。
・研開部のSさん、今度は評価部へ異動。そして評価部のHさん、新エネ部へ異動&N社2人目の女性主幹に就任!!おめでとーございます!!
・評価部の飲み会は、一年生だけじゃなく、2年生、事務嘱託のKさん等も手伝ってくれて、持ち回りで幹事をするのが伝統。とりあえず、一番年次が低い人が、万年幹事をやる!という部が非常に多い中で、この伝統は素晴らしい!!